私たちは猟師として
自然環境の源である「山」を知り
古くから受け継がれる山の守り人としての使命を果たします
また、日本人の「いただきます」に始まる
「命を頂く」という食の原点を
但馬の里山から皆さまの食卓にお届けいたします
雨が降り、山が潤い、実りが育ち、豊かな山には命が集まる。
私たち猟師は昔から、その大きな生態系のバランスを支える流れの一部として、
山の恵みの一部を頂くために山に入ってきました。
私たちは「命に最大限報いるには美味しく頂くこと」という考えのもと、
最善の方法を常に模索しながら、山の恵みを全国にお届けいたします。
そして、但馬の自然に囲まれた里山の暮らしを守る担い手の一人として、
命が集まる豊かな山を目指し、人と獣の共存の道を探ります。
野生動物のため、季節によっても変わりますが、止めさし後、すぐに血抜きをするなど適切な処理を行い、短時間で食肉処理施設へと運ぶことで、肉に余計なにおいが移るのを防ぐことができます。
自分自身も猟師として山を知り、季節ごとの肉の善し悪しの目利きを磨きます。また、近隣の猟師の繋がりを大切にすることで、質の良い個体を施設へと提供して頂ける、関係性を築いています。
兵庫県の基準を満たす施設づくりと清掃を心がけています。
施設に個体が運ばれてから冷蔵庫で一定期間熟成し、肉の旨みを引き出します。
また、ショックフリーザーによる急速冷凍により、解凍後のドリップを最小限に抑えます。
東京都足立区出身。オーストラリアの大学を卒業後、大手金融会社に勤務。16年間のオーストラリア在住を経て世界一周の旅へ。3年半をかけ、オートバイで4大陸のべ65か国を巡る。日本へ帰国後の2014年4月、朝来市地域おこし協力隊としての活動をスタート。任期中に「狩猟免許」を取得し、高齢化が進む猟師の世界へ担い手の1人として飛び込み、先輩猟師の皆さんからイロハを学ぶ。そして、許可を得た食肉加工施設が地域内にないことで、狩猟後に獣を山に埋葬するしかないことを知り、2016年に「鹿工房Los Cazadores(ロス・カサドーレス)」を立ち上げる。現在でも猟師としての活動に取組み、山の恵みを全国にお届けするかたわら、移住者の雇用につながる中山間地域ならではの生活モデルの構築を目指している。
日向犬の虎龍(こたつ)と甲斐犬のクロ